バイクと平成仮面ライダーのおはなし

バイクと平成仮面ライダーのおはなしへようこそ

皆さんはバイクと聞いて何を想像するでしょうか? 勿論それは人によって様々な物を想像するかと思いますが、特に男性の多くは、仮面ライダーを想像したという人も中には多いのではないでしょうか? このサイトではそんな仮面ライダーとバイクに関するおはなしを、改正された道路交通法の観点や、作品として撮影する上でどのような事が行われているのかという視点などから、バイクを絡めて面白おかしく紹介していきます。また、これから平成ライダーを見る人にオススメな2作品についても詳しく紹介していきます。

バイクと平成仮面ライダーのおはなし

懐かしの初代仮面ライダー

仮面ライダーってどんなヒーロー?

仮面ライダーの特徴とは?

 仮面ライダーとして設定され、活躍しているキャラクターの総数は、既に100名を超えており、これらの中から全員に当てはまる定義を明確に述べることはもはや不可能な状況になっております。もしも乱暴にも定義付けを行うのであれば、仮面ライダーの条件のひとつとして「人間より上の能力を持った戦士」であることが考えられますが、『仮面ライダーストロンガー』に登場した電波人間タックルや『仮面ライダー龍騎』のオルタナティブのように、変身する戦士であっても、仮面ライダーとは呼ばれないものなども多数存在しており、これらに関しては、おのおのの作品に深く踏み込まないとライダーか否かの区別はつけがたいというのが現状です。

 その上であえて仮面ライダーの定義を挙げるならば「原点である仮面ライダー1号と2号の特性を部分的に受け継いでいる」ということが一番納得のいくものだとされておりますが、平成ライダーに至っては、その多くの部分を現実的に昇華したものや、はたまた端折っているものも多くあり、一概に断定できるかと尋ねられると疑問を呈さずにはいられません。

 ちなみに前述の仮面ライダー龍騎にて登場したオルタナティブや『劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦』のゴルドラ、シルバラのように曖昧な位置づけのものは「擬似ライダー」と分類されることもあります。

歴代!仮面ライダーシリーズ

イケメン俳優が使われる

 また、その一つの特徴としてイケメン俳優が使われるという事が一つの特徴としてあげられるかと思います。本郷猛はイケメンじゃないなどという個人的な意見もあるかと思いますが、基本的に仮面ライダー作品はビルドゥングスロマン(教養物語)としての側面を持っているため、20代前半の若い男の人が主役を演じ、子供がそれを見て、主人公の視点から様々な成長を学び取るという部分が多いのです。

 特に、平成仮面ライダーはイケメン揃いだ、主婦向けだなどと揶揄されておりますが、それ以前においてもその時代の美男子が選ばれています。これに関して白倉伸一郎は「美形かどうかなんかよりも、役者として魅力的かという観点で選んでいる」と述べてはいるのですが、実際問題「カッコいい青年を描きたいというのが基本だから、どうしてもイイ男ばかりになってしまう」とも述べていることから、やはり男性から見ても女性から見てもカッコイイと思える存在を演じられる役者を選んでいるということで間違いがないでしょう。

 また商業的制約から、原則としては、仮面ライダーは男の人に限られ、女の人の扱いは副次的なものになっています。一部、女性のライダーが登場しているものもありますが、基本的にはそこまで例外が多いとは言えません。

改造人間である

 特に昭和ライダーシリーズの仮面ライダーは、肉体の一部を機械や強化された生体に置換した「改造人間」と設定されていました。これは昭和ライダーと呼ばれるシリーズの中では殆ど全ての作品に受け継がれてきたライダーとして大きな要素というものにもなっていましたが、平成ライダーシリーズになってからは、飛躍的医学が発達していき、こうした改造人間という物が比較的現実性を帯びてきたことや、また特殊な医療手術を受ける人も飛躍的に増えていった為、放送倫理上の問題からこの設定は用いられず、超越的な力による肉体変異や、高度な技術に基づく武装によって変身しています。

ベルト

 仮面ライダーの中で象徴的なもので、バイクとともにあげられるものが、このライダーベルトと呼ばれるものです。これは仮面ライダーの力の源ともなる超常の力を象徴するベルトで、勿論、それ以外の道具によって変身する仮面ライダーでも、ベルトはしばしば別の形でキーアイテムとして扱われます。意外と、ベルトで変身するという事に対して、違和感を覚えない人が不思議と多いものですが、冷静に考えてみると「そう言えばなんでベルトで変身するんだろう。腕時計型の方が便利なんじゃないか」とおもった人もいるかもしれません。特に仮面ライダーと並ぶヒットシリーズ、ウルトラマンではペンライト型のアイテムが変身に使われていることから、ベルトという発想がもはや馴染んでしまっているものになっているとはいえど、少し違和感を覚えた人もいるかもしれません。これに関して言えば諸説ありますが、武道においてもっとも重要である丹田と呼ばれる場所を鍛える事のメタファーとして、ベルトという物が使われ始めたのではないかと言われています。丹田とはへそした三寸の場所のことを言い、体の中心点や軸となる場所で、スリート、ダンサー、武術家などカラダを毎日使うボディワーカーたちは、必ずと言っていい程、鍛えている部位で、また通常の人でも、力をぐっと力むと、自然とこの部分に力がたまったかと思いますが、そう言った力がたまりやすい場所に変身アイテムを置いたのだと考えると何となく納得できそうな気がしてくるかと思います。

昆虫をモチーフとしたデザイン

 特に、仮面ライダー1号と2号はバッタをモチーフとしていましたが、それぞれのライダーのモチーフとされる生物や事物は多岐にわたるものの、基本的には昆虫はライダーシリーズのメイン意匠とされています。

 バッタのモチーフに由来する大きな複眼と2本の触角、眼の間にあるランプ・シグナル、ギザギザした顎などは、仮面ライダーデザインの記号的な要素として継承されています。特に、昭和ライダーでは疾走感を視覚化するためのマフラーも重要な要素だったのですが、生物的なデザインを指向した『仮面ライダーBLACK』で廃され、より後は『仮面ライダーW』で復帰するまで用いられませんでした。

 また、殆ど全ての仮面ライダーのマスクには「涙ライン」という、泣いているように見える線がつけられています。同族と戦う運命にある仮面ライダーの悲しみが、デザインに投影されているのです。

 余談ですが、一番最初にバッタがモチーフだと伝えた際に「バッタなんて弱そうな虫を採用するのは」と苦言を呈した人もいたそうですが、それはバッタの体が小さいからで、人間の同じサイズであれば十分過ぎるほどその身体能力は高いものとなると説明され、何となく納得したという逸話もあるそうです。

やっぱりバイク

 そして、なんといっても仮面ライダーが「ライダー」であるゆえんは、バイクへの騎乗にあるかとおもいます。これは1971年の第1作『仮面ライダー』の企画段階で、大変なバイク好きとして知られていた毎日放送編成局長・廣瀬隆一が、「新ヒーローにはスピード感が必要なんじゃないか?」と発言した事が起因として導入したという経緯があります。また、特殊な物を使うよりも、既にあるバイクを改造して作れるという予算上の利点もあり、整合性が合うように物語や設定が考えられて言ったという経緯があります。

 ちなみに『仮面ライダーBLACK RX』ではバイク以外に四輪車も用いられる等、シリーズの長期化によってバイクアクションの比重が少ない作品も生まれています。白倉伸一郎は、1971年当時にバイクが必須とされた訳を「子供たちが興味を持つもの、文化的背景がなくてはいけない」からだと説明しており、「時代の要請によって描き方が変わっていい」「ライダーだからバイクでなければいけないという事はない」とも述べています。

 実際に最近では、電車や自動車に乗るライダーや宇宙ロケットに乗るライダーなども登場しており、次第にその自由度は増して行っています。

アノ俳優は仮面ライダーだった!?

ライダーキックもお忘れなく

 そして、最後に最も特徴的だと言えるのが、この仮面ライダーの決め技である強靭な脚力によって繰り出す「ライダーキック」です。昭和ライダーは格闘戦を基本としたため、当時のファンの世代は「武器を使うのはライダーじゃない」と語ることもありますが、『仮面ライダーBLACK RX』より後は剣や銃で戦うライダーも増えていき、次第にライダーの中にも様々な多様性が生まれていっており、また必然的に、複数のライダーが登場する作品なども増えていったことからか、銃を使うライダーは苦戦するなどといった一種のジンクスめいたものまでが、生まれるようになっていきました。

 特に平成ライダーシリーズでは、改造人間設定が排除されたのと同様の理由から脚力を誇示する動向は避けられ、ライダーキックは不思議な力や道具の助けを借りて放つようになっています。仮面ライダー555ではハイテク機器を用いて放つものであり、クウガではキックのパワーがベルトから充填される描写があったりします。そんな象徴的とも言える必殺技ですが、しかし、全ての仮面ライダーがキックを使用するわけではなく、仮面ライダーアマゾンや仮面ライダーBLACK RXのようにキックが主たる必殺技ではないものや、仮面ライダーシンや仮面ライダー響鬼等のように必殺技としてのキック技を本編で使用しなかった者も少なくありません。

 中にはキックの衝撃だけではなく、脚を通じて相手に何らかのエネルギーや物質を流し込み威力を増している型も多くて、またキックの前にポーズをつけたりワンアクション入れたりするケースも多いが、平成シリーズの各作品ではキックの前に「ベルトのボタンを押す」「キック用のアイテムをベルト等にスキャンさせる」「足にキック用装備を装着する」等各作品の放送期間に合わせて発売される玩具との連動性が強くなっています。特にバイクの登場が少なくなると、こちらの部分に凝ったものが多数登場することともなったのでした。