バイクと平成仮面ライダーのおはなし

バイクと平成仮面ライダーのおはなしへようこそ

皆さんはバイクと聞いて何を想像するでしょうか? 勿論それは人によって様々な物を想像するかと思いますが、特に男性の多くは、仮面ライダーを想像したという人も中には多いのではないでしょうか? このサイトではそんな仮面ライダーとバイクに関するおはなしを、改正された道路交通法の観点や、作品として撮影する上でどのような事が行われているのかという視点などから、バイクを絡めて面白おかしく紹介していきます。また、これから平成ライダーを見る人にオススメな2作品についても詳しく紹介していきます。

バイクと平成仮面ライダーのおはなし

懐かしの初代仮面ライダー

平成ライダーシリーズとは?

平成仮面ライダーシリーズのスタート

 平成仮面ライダーシリーズがスタートしたのは2000年、『BLACK』のスタッフだった東映の高寺成紀がプロデューサーとなって、テレビ朝日を制作局として11年ぶりにテレビシリーズ『仮面ライダークウガ』を製作によるものです。これは「仮面ライダーは改造人間である」という旧作基本設定を排除し、フォームチェンジという物を本格的に導入しただけでなく、VTR撮影へ完全移行したというような新要素を大量に取り入れて、作劇面ではヒーローと警察が緊密に連携するリアリズムを追求しました。

 また変身ベルトの玩具は売れ行きが好調で、商業的にも作品的にもヒットした大作となりました。その後最終話にて物議を醸しだしたものの、高い評価を得た仮面ライダークウガは、平成ライダーシリーズの先駆けとして、子供と大人が一緒に見て楽しめる本格作品としての市民権を獲得したのでした。

歴代!仮面ライダーシリーズ

白倉伸一郎による三部作

 その後は白倉伸一郎が3作品にわたってプロデューサーを務め、内容や世界観がある程度つながりを見せていたため、これらは三部作と呼ばれるに至っています。共通する主題は「乱立する小さな正義とその調停」です。2001年の『仮面ライダーアギト』では当初から3人の仮面ライダーが登場し、おのおのの運命が交錯する様を描くという群像劇の手法をはじめて特撮ヒーロー番組に導入しました。「イケメンヒーローブーム」が到来したのもこのころで、子供と父親、そして母親までもが楽しめるものとなりました。

 視聴率は好調で『クウガ』が達成できなかった劇場映画化も実現しました。反面、前作の路線を継承して新味を欠いたという部分があってか、玩具の売り上げは落ち込んでいました。

元々終わるつもりだった

 この時点で制作側はまだ「仮面ライダーシリーズ再開」という意識でなく、『クウガ』『アギト』だけで終了という予定でいたとのことですが、あまりにも様々な層からの評価が高く、話題性も高かったため、続く『仮面ライダー龍騎』によって平成ライダーの長期シリーズ化が決定的になりました。

 アメリカ同時多発テロ事件の後、ヒーローの意義が問われる中で制作された『龍騎』は、13人の仮面ライダーがそれぞれが持つ望みをかなえるために最後の1人になるまで戦うという、もはや正義も悪もない衝撃的な設定で、特に旧作ファンの世代からは強い反発を受けたものの、テーマを最後まで貫いたことで結果的に高い評価を得ました。

 また、変身ベルトのような高額商品とカードのような安価で収集できるアイテムを組み合わせる商法は大ヒットし、以後、1作品における複数ライダー・複数アイテム制はシリーズの定番となってます。2003年の『仮面ライダー555』は、条件さえ充たせば変身ベルトを手にしたものが誰でも仮面ライダーになれるという、ここまでの平成ライダーで培われたイメージの集大成的な作品となったのでした。

三部作の終わりと試行錯誤

 白倉三部作のその後は、暫くの間、平成ライダーは試行錯誤の時代に入ります。2004年の『仮面ライダー剣』ではプロデューサーが日笠淳に交替したものの、ライダー同士のバトルロワイヤルや美形俳優の起用等、前作までの路線は継承されました。

 また新たに高寺が復帰して制作された『仮面ライダー響鬼』は「完全新生」を宣言し、若手ではなく実績のある俳優を主演に据え、少年との交流を軸とした物語を描くなどとその時時で新しい表現への挑戦を辞めない姿勢を見せてくれました。響鬼に関しては、30 - 50代の高齢層から強い支持を受けた一方で、主要視聴者である男子児童からの支持は全くと言っていい程得られなかったため、途中でテコ入れが入り、物議を醸しておりましたが、この作風は後の映画『仮面ライダー THE FIRST』や、『仮面ライダー THE NEXT』へと受け継がれていくこととなりました。

アノ俳優は仮面ライダーだった!?

新たな層の獲得

 その後も王道を目指した『仮面ライダーカブト』や、男の人声優の女ファンを多く獲得した『仮面ライダー電王』などによって、落ち込み続きであった売上も、一気に好調へと転じて、新たなるファン層を獲得したことにより、もはやこれは子供向けの作品という訳ではなくなっていきました。

 また2008年の『仮面ライダーキバ』の後になって「平成ライダー10周年企画」である『仮面ライダーディケイド』が制作され、パラレルワールドとして再構築された、それまでの平成ライダー9作品の世界を渡り歩いていく主人公の旅は、やがて昭和ライダーのもとにも及び、時代を超えて全作品のキャラクターが呼び出される「オールライダー」映画への道を切り開き、新旧ファンの交流なども活発化していく結果につながっていったのです。

そしてWで伝説になる

 さらに2009年の『仮面ライダーW』においては制作スタッフの入れ替えを行い、「新たな10年」に向けて原点回帰を目指した作品として制作されました。この作品で特に象徴的なのはコレまでの大きな正義の味方や、救世主といったものに共感を懐きにくい、どことなくチープな感じがするといったマンネリ化を回避するために、架空の都市「風都」で、事件解決をしていくライダーの能力を持った探偵という形のストーリーになっており、その街を愛するがゆえに悪の手から守ろうとしたり、純粋に依頼人の事件を解決したりといった小さな正義の味方へと変わっていっています。これは大々的な正義が通用しなくなった時代において、世界を狭くすることでヒーローを成立させる動向なのだと指摘されていますが、実際にそれぞれのストーリーの完成度が非常に高いため、平成ライダーシリーズの中では、平均的に高評価を受けている作品になったのです。